2015-02-15

YOU CAN'T ALWAYS GET WHAT YOU WANT..



ただ古いものが好きという骨董趣味ではないんだけど。


デザインの完成度やクオリティの高さ、
モノつくりの良さやその国らしさ、
洗練さとおおらかさ。
直して使えるという道具の本質を求めていくと
1940年代から60年台のプロダクトに行き着くことが多い、僕の場合。




そういったものを海外から個人売買で入手することもある。

実物を見ずに買うにはそれなりのリスクもあって、
オークションの出品物は玉石混交、
出品者もなかには具合の悪い輩もいる。
壊れたものを良品と偽るものもなかにはいる。
つまりは、海千山千の強者ばかり。



僕はかならずメールでやりとりをして相手のそのひととなりを探るようにしてる。
経験上、雑な返事や主語を省いた文章で返事をよこす輩は怪しい。
今回のやりとりした相手がまさにそういうタイプで警戒はしていたんだけど...。
ものが良かった上に、
プリンスがオーク無垢材でセミフローティング使用。
これを国内で作るだけでも相当手間と費用がかかる。
しかもレストア費用くらいの値段交渉にも応じてくれたので。
(ヴィンテージはおおよそ価格の2割くらいはメンテナンスに使う覚悟で買うことにしている。)

で、イギリスから届いたのはこの業界20年以上と唱うプロの仕事とは思えない梱包。
ターンテーブルは木製のプリンスに
肉離れのテーピングさながらメンディングテープでぐるぐる巻きにされていた。
しかもそのままの状態で隙間に発砲スチロールをつめこんだだけというお粗末さ。
発砲ステロールの粉にまみれたターンテーブルの
スイッチレバーはまっぷたつに折れ、
12インチトーンアームのインサイドフォースキャンセラーは根元から折れていた。





おまけにSMEのアームにはインサイドフォースキャンセラーのウエイトが付いてこないという始末。

モノへの愛情のかけらもない梱包。


早速、クレームのメールを入れると、
申し訳ない。すぐにパーツを送るから。
SORRY, SEND THEM TODAY
と主語のない返事があったあとは、ノーリプライ......。

まっ、いっか。
どうせレストアしてから使うつもりだったし。と自分に言い聞かせ
怒りと悲しみが綯い交ぜで眠りも浅い。。

しかたがない。


YOU CAN'T ALWAYS GET WHAT YOU WANT.
子守唄だな...。


lotus california  たなかひろし


BGM: YOU CAN'T ALWAYS GET WHAT YOU WANT. / THE ROLLING STONES







2 件のコメント:

your bla bla bla...