2017-07-24

サニーDさん工房訪問

ハワイでの次のタスクはサニーDさんのウクレレ工房に行くこと。



その音のよさとおおらかなつくりで、
僕のお気に入りのウクレレビルダー。
いまでも本人自身が製作するちいさな工房。

ワイキキからH1を西に走ること小一時間ほど
ワイプアの町にそのちいさな工房はある。
あえてアポイントはいれずに突撃訪問。
(タスク2はあえなく断られたし。)
ハワイにストップオーバーした二つ目のタスクは植物関係。

実はタスク2はブロメリアの有名育成家のナーセリー。
ビルベルギアの人気ハイブリッドの数々を作出したお方。

なかなかお会いするのは難しいことでも有名な彼女。
欲しい苗を入手すべく、
メールで丁寧にアポイントをいれるものの...。
小さい苗ばかりで売れるものがないと断られ、
せめて訪問したいと伝えても
最終的には農園が見せれる状態ではないとのつれないお返事。
まあ、仕方ない。
今回はご縁がなかったと断念。

得意のしれーっとノーアポ攻撃で行けばよかった。
とやや反省。


で、本題に戻って。
サニーDさんの工房訪問は、
しれーっとやって来ました。
朝早すぎず、
かといってランチ直前でもない頃合いの午前中を見計らって。

ちいさな建物の二階にある工房はとてもコンパクト。
挨拶するとなんのようだい?と大歓迎とは少し違う雰囲気...。
あっ、サニーさんのウクレレが好きで日本から来たと伝えると
そうかそうかとにっこり。
こんなとこまで用もなしに来ないだろうに。

今日持ち帰れるロングネックのコンサートはあるかな?
と聞くと、
このあたりはどうだいみたいなかんじで
工房入り口のラックにぶら下がるウクレレを指差す。
その中から、
マホガニートップのを選ぶ。
(ものすごい虎目のもよかったけどお値段もものすごかった...。)
最終仕上げの終わってないやつも
いまからやるから30分くらい待ってろとのこと。
息子さんが汗拭き拭き最終工程を目の前でやってくれる。
きのうは暑かっただろ。
ビールがうまくて飲みすぎた~。なんていいながら、
流れる汗を拭きながら、デカール貼り付ける。
ウクレレ仕上げの研磨とラッカー拭きつけは通路で。

ナットの溝きりもスケールなんてこざっかしいものは使わず、
やすり一本、がしがし削る。
なるほど、だから弦がまっすぐにならないのね。
と変に納得する。
さすがはハワイ。
すべてがおおらか。











で、出来上がったウクレレをサニー爺さんが早速弾いてくれる。
そのおおきなおなかの上にちょこんと乗せて、
その極太のゆびでコードを押さえて
ガシッガシッとおおきな音でウクレレを鳴らす。

ほうほう。
いい音だなぁ。
ハワイだなあ
おおらかだな。
ご機嫌になった僕は気になっていたもう一本のウクレレも連れてかえるとこに。



ということで、
いま我が家には7本のウクレレがある。
そのうちサニーDが4本。
どれも個性があっていい音だし
つくりもおおらかだし。
手放せない。

誰が言ったか
増殖する楽器、ウクレレ。

順調に増殖中。
順調にうまくはならないけど......。

まあ、いいっか。
可愛いから。

ロータスカリフォルニア たなかひろし